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そして、母からの手紙

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一週間が経ちました。




今日は、父とホスピスへお礼を兼ねて、ご挨拶に。


院長先生が、

「最期まで、ソファで過ごされて、良く頑張っておられました。
しっかりされた方でしたね」

と、おっしゃってました。

亡くなる前に、托された手紙を、院長先生にお渡しすると、
ビックリされた様子で、

「本当に、しっかりされてますね。
 きっとご本人様が一番しっかりされてましたね。」

と。



担当看護師のNさんにも、後でお会いし、
母から預かったNさん宛の手紙と、
入院中に一生懸命作っていた和布の人形、
そして私からNさん達 看護師さん宛の手紙をお渡しすると、

Nさんも、すごくビックリされて、涙を流して下さいました。



余命わずかな時間に、お世話になった人達へ、
きちんと手紙をしたためていた、母。

きっと、誰もが、自分のことで精一杯になってしまうだろう時期に、
周りへの感謝の気持ちを忘れていなかった、母。

本当に、最後の最後までしっかりしていました。



それも全て、ホスピスに入ったからこそ
出来たことだと思います。

治療への迷いや苦しみを捨て、
穏やかな気持ちで、死を受け入れられたのでしょう。




帰り道。

この一ヶ月。

仕事帰りも、休みの日も。
ひたすら通い詰めた病院までの道のり。


もう、この道を歩くことはないのだな、と。




家で、家事をしながら母の相手をしたり、
常に様子を見られるのとは違い、
病院通いは、体力的にも精神的にも辛いもの。

入院が決まった時は、近くの病院とは違って、
通うのも大変になってしまう・・・と不安も大きかったけど。



毎日毎日、泣きながら通ったこの道で、
最後にまた、涙が止まらなくなりました。

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by chiko129 | 2011-10-12 21:59 | 母の生きた証 | Comments(0)

母への手紙

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10月4日 23時25分
母は天国へと旅立ちました。

亡くなる前、
いつもアロママッサージの時に聴いていた音楽を流していると、
曲の最後とともに、深いため息のような呼吸をしました。

ふと。
次の呼吸が最後かも…と思った時。


ユックリと、浅い呼吸を三つ。


最期まで、苦しむことなく、穏やかな表情で、
静かに息を引き取りました。






お家に帰ってから、親戚、近所の方が
次々とお線香をあげに来てくれました。

とある人に。

私がお嫁にもいかずに、お母さん気の毒やね、と。


でも。


一緒に住んでいたからこそ、

私は誰よりも長い時間、
母の傍に居られたし、
母のお世話をすることができた。

怖い思いをした夜の後、私が来るのを待ちわびてくれたし、
胸が苦しくて不安だった日も、私が一晩中付き添えた。

最後に発する母の声を、この耳で聞けたし、
最期の夜も、私が一晩中見守ることができた。

同じ屋根の下で、
苦しみも、悲しみも、一緒になって感じ、
二人で涙を流すこともできた。

だから、きっと。

母は私を必要としてくれてたんだ、と。



辛く苦しかった一年間。

ホスピスに入院する時、
私が願っていたとおり。

最期は苦しまずに、いることができて、
本当に本当に、良かった。

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by chiko129 | 2011-10-08 22:45 | 母の生きた証 | Comments(0)

眠る

今朝から、昏睡状態に。

仕事を早めに終え、病院へ。

眠っている母の手を握り、

おかーさん、chikoだよ

と声をかけると、

chikoちゃんかぁ〜、大きくなったな〜、と(笑)


ずっと眠り続けてるので、昨夜付き添いだった父は、
もうこのまま息をしなくなるのでは?と
随分心配な様子。

でも、呼吸も表情も穏やか。
きっといい夢を見てるのだろう。


祖父が痴呆になった時も思った。

眠り続けたり、訳のわからない返答があると、
見てる側は心配になるけど、

日々衰えを、身をもって実感し、
その現実と向き合っている時こそ、
本人にとっては、何より辛く不安なこと。

その苦しみや悲しみから開放されるためにも、
眠り続け、記憶を無くすのだろう、と。

現実を忘れること。

それが一番の幸せなのかもしれない。


今は夢の中、
ユックリ休んでくれたら、と。
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by chiko129 | 2011-10-03 23:50 | 母の生きた証 | Comments(0)

目が覚めた時に

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病室で、ちまちまと。




プリザのトピアリー。


長い間、ずっと作りたいなぁって
思っていたアレンジ。


可愛過ぎて、おもわずニンマリ。

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by chiko129 | 2011-10-02 21:10 | 母の生きた証 | Comments(0)

灯り

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朝から、
母に頼まれて、母の作った和布小物を、
10月のものに付け替える。


母の最期に、お棺に入れてほしいというものを、
探す。

どうしても、おしどりの帯だけ
見つからない。

もう一週間以上探し続けてるのに。

どうしても、
見つけられない。。。


昨日の朝は、
ソファでご飯を食べたいと言って、
看護師さんに移動させてもらって、食事を取ったのに、

夜、
面会に行くと、もうこれからはベッドの上で食べることにした、と。


足も手も、動かしたいのに動きずらい、
逆に、自分の思いに反して、ピクピクと動く、と。

目の辺りも、ヒクヒクと痙攣していて、
また少しずつ、悪くなっているのだな、と実感。






母の部屋の整理をしていると。

2007年。

柚ちゃんが生まれた時、お手伝いに、
北海道へ一ヶ月ほど、滞在していたときの日記。


柚ちゃんが、生まれたことへの喜び。
可愛い孫を、この手に抱くことのできた幸せ。


長年、この家に縛られ、自由に遊ぶこともできずにいた
母にとっては、最初で最後の、長期旅行。


まさか3年後に、こんな大きな病を患うとは・・・。




そして、私も。

母とずっと一緒に暮らして来て、
常に、家に帰ると、部屋の灯りがついていて、
常に、母がこの家に居る生活だったのに。

あの年、わずか一ヶ月、母が留守なだけで、
何だか、部屋が暗く、寂しいものだったのに。


もうすぐ。

母の居ない生活になってしまう。




今晩は、お泊り。

早く病院へ行ってあげなければ、と思う一方で、

何故か私も、体が思うように動かず、
身支度が、全然出来ない。
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by chiko129 | 2011-10-01 13:47 | 母の生きた証 | Comments(0)