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母への手紙

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10月4日 23時25分
母は天国へと旅立ちました。

亡くなる前、
いつもアロママッサージの時に聴いていた音楽を流していると、
曲の最後とともに、深いため息のような呼吸をしました。

ふと。
次の呼吸が最後かも…と思った時。


ユックリと、浅い呼吸を三つ。


最期まで、苦しむことなく、穏やかな表情で、
静かに息を引き取りました。






お家に帰ってから、親戚、近所の方が
次々とお線香をあげに来てくれました。

とある人に。

私がお嫁にもいかずに、お母さん気の毒やね、と。


でも。


一緒に住んでいたからこそ、

私は誰よりも長い時間、
母の傍に居られたし、
母のお世話をすることができた。

怖い思いをした夜の後、私が来るのを待ちわびてくれたし、
胸が苦しくて不安だった日も、私が一晩中付き添えた。

最後に発する母の声を、この耳で聞けたし、
最期の夜も、私が一晩中見守ることができた。

同じ屋根の下で、
苦しみも、悲しみも、一緒になって感じ、
二人で涙を流すこともできた。

だから、きっと。

母は私を必要としてくれてたんだ、と。



辛く苦しかった一年間。

ホスピスに入院する時、
私が願っていたとおり。

最期は苦しまずに、いることができて、
本当に本当に、良かった。







実は…。

一緒に過ごす時間は長かったのに。

私は、毎日のやるべきことや、考えることが、
多すぎて。

そして、母も、して欲しいことが多すぎて。

本当に伝えたい言葉を、伝えられずに
最期を迎えてしまいました。

それに。
伝えてしまうと、それが最期になってしまう
気がして。

私自身、うまく気持ちの整理もつけず…。


しかも、母からのお願いで、
お棺の中に、みんなからもらった
手紙を入れて、と言われていたのですが、
私からの手紙は一通もなくて…。

一緒に住んでいたので、改めて手紙を書く
こともなかったので…。



遅くなったけど。

言葉で伝えられなかった想いを、
手紙に托して。

お母さんへ。
ありがとうの気持ちを込めて。



お別れの時。

そっと。
母の胸元へ置きました。

天国で、読んでね、と。




湯灌で、体を綺麗にしてもらい、
母も、そして私自身も、清められたこと。

お花が大好きだった母のために、
祭壇を色とりどりの花で、飾ることができたこと。

この手に遺影を抱くことができたこと。

そして、母へ想いを伝えられたこと。



ようやく、私の中で、

母は、しっかりと生ききった。
私も母のために、全力を尽くせた。


そう思えたのでした。
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by chiko129 | 2011-10-08 22:45 | 母の生きた証 | Comments(0)
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